NPO法人 ホワイトニングプロパゲーションセンター

ホワイトニング治療について――上級編

第六章 ホワイトニング以外の歯を白くする方法

ホワイトニング以外に歯を白くする方法には以下のようなものがあります。

  • 1. PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)
  • 2. マニュキア
  • 上2つの方法では歯を削りませんが、以下の方法では歯を削ります。
  • 3. ラミネートベニア
  • 4. ジャケットクラウン

1 PMTC

歯科衛生士などの専門家による歯の表面にこびりついた汚れを機械的に除去する方法です。
これにはスケーリング、エアブロー、ポリッシングがあります。

■スケーリング
歯の表面にこびりついた歯石などの汚れを超音波スケーラーを用いて除去します。
■エアブロー
重炭酸ナトリウムの粉末を高速で噴射して歯の表面にこびりついた汚れを吹き飛ばすように除去します。歯ブラシが届きづらい場所の汚れもきれいに取り除くことができます。
■ポリッシング
研磨剤を使って歯の表面、歯と歯の間をきれいにします。

PMTCで歯の汚れの多くが取り除かれますが、細かい汚れはそのまま残り歯は白くなりません。
通常歯を白くするには最初PMTCで機械的に汚れを落とし、それでも残っている汚れをホワイトニングで化学的に分解するという、手順を踏む場合が多いようです。

2 マニキュア

爪にするマニュキアと同じように、歯の表面に白い着色剤を塗るというものです。マニュキアでは自分の歯であろうと治療でレジンやセラミックをかぶせた歯であろうと白く塗ることが可能です。しかし、食事や飲み物により次第にはがれてしまう、という欠点があります。短い場合は2から3ヶ月でマニュキアをし直す必要があります。長くても半年がいいところでしょう。手軽に白くするには良いでしょうが、一時的なものであることを忘れないで下さい。

3 ラミネートベニヤ

付け爪のように歯の表面に薄い白い樹脂あるいはセラミックを貼り付けるものです。まず歯の表面をごく薄く削ります。そして型どりをして削った部分を埋めるような薄い樹脂あるいはセラミック製の板を作製し、それを接着剤でもってしっかりと歯に固定するものです。
この方法の良いとことは自分の好みの白さにすることができるということです。ホワイトニングでは本来の白さ以上には白くできませんが、ラミネートベニヤでは簡単にできます。 ただ問題となりそうなのはわずかといえども、歯を削るということと、費用がホワイトニングに比べ相当高くなることです。

4 ジャケットクラウン

通常の治療と同じく歯を削り、そして人工物をかぶせるという方法です。白くするためだけにジャケットクラウンを選ぶことは無いでしょう。大抵は虫歯があってその治療の最終段階で行われます。詳しいことは治療時に歯科医へご相談ください。

最近ほかにも歯を白くする方法が開発されてきましたが、残念ながらいずれも歯を削らなければならず、現在のところ歯を削らないで白くする方法はPMTC、ホワイトニング、そしてマニュキアしかありません。そして、現段階ではPMTCとホワイトニングを組み合わせる方法により歯を削らずに、もっとも効果的に歯を白くすることができると思われます。